突然ですが、あなたはやりたいこと探しをしたことがありますか?
そして、本を読んだりノートに自分の気持ちを書き出したりしてみて、果たしてやりたいことは見つかりましたか?
・・・やりたいことは、そう簡単に見つかるものではありません。
継続的に頭の中身を外に出しながら行動に移すことで、やっと少しずつ見えてくるものなのです。
今回は、やりたいこと探しのヒントとなる、頭の中身を言葉にして出す「脳の排水」作業である「モーニング・ページ」というアクティビティについて詳しくご紹介していきたいと思います。
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やりたいこと探し、うまくいきましたか?
年功序列や人口増加に支えられ、組織でがんばってさえいれば夢を見ることができた時代はほぼ終わりを告げてしまい、それぞれの個人が自分の価値観と向き合ってやりたいことを見つける・つくりだしていく時代へとシフトが続いています。
このような流れを受けて、「自分の本当にやりたいことは何だろうか」と、自らの生き方に疑問を持ち問い続ける人々が増加しています。
SNSなどのWebプラットフォームも、人々の「やりたいこと」探しに拍車をかけています。
ひとたびTwitterやFacebook、Instagramなどに目をやれば、やりたいことを仕事にして充実している姿を発信している人や、オシャレな場所でキラキラした人や物の写真などを、毎日のように目にします。
それもそのはず、ほとんどのSNSユーザーの方々は、楽しかったことや充実している部分を切り取って発信しているのですから。
となりの芝は青いと言いますが、SNSなどを通じて、青い芝がネットの海を通じて大洪水のように押し寄せてくるようになったのです。
――以上のように、経済状況の変化やSNSなどのWebプラットフォームの発達により、やりたいことを探す人が目立つようになりました。
このページを読んでくださっているあなたも、一度は「やりたいこと探し」をしたことがあるのではないでしょうか?ちなみに、私は何度もあります。笑
さて、やりたいこと探しをしたことがある方は、どのような方法でやりたいことを見つけようとしましたか?
本やブログを読んでみたり、思いいたことをノートに箇条書きにしてまとめてみたりしたのではないでしょうか?
そして、その方法でやりたいことは見つかりましたか?おそらく見つかっていない方が多いのではないかと思います。
上に書いた方法は、以前の自分がよくやっていたことです。
本を読んだりノートにまとめてみたりしてみましたが、何となくこんな感じかな??というイメージはぼんやりと浮かんではくるものの、結局何がやりたいのかよくわからないままでした。きっと共感できる方もいらっしゃるはずです。
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モーニング・ページとは?「脳の排水」に秘められた効果
社会人になって何年間かは、私も自分が何をやりたいのかわからず、悶々とした日々を過ごしていました。
ところが、今となってはやりたいことが次から次へと現れ、時間がいくらあっても足りないくらいです。
やりたいことが次々に浮かんでくるようになったきっかけは、「モーニング・ページ」という習慣を始めたことでした。
きっかけは一冊の本との出会いだった
やりたいこともよくわからず不完全燃焼な毎日を送っていた私ですが、転職を機に生活をいろいろと変えてみたことで、今は自分の好きなことや将来なりたい姿がどんどん浮かんでくるようになりました。
そのきっかけのひとつは、ある1冊の本に書かれていたことを実践してみたことでした。
その本とは、ジュリア・キャメロンという海外の作家の作品である「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」という本でした。
Twitterですごくおもしろいなと思っていた人がオススメしていたので気になり、タイトル的にも興味があったのですぐに本屋さんに買いに行きました。
「モーニング・ページ」は、この「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」の中で紹介されているアクティビティのことです。
わたしは、この本を読んでからすぐにモーニング・ページを毎朝30分実践するようになりました。
すると、初めて1週間もたつ頃には、本を読む前の自分と比べて価値観がずいぶんと明確になり、日々変化している自分をリアルタイムで言葉に置き換えることができるようになっていました。
モーニング・ページによって日々の行動も変わり、毎日がすごく楽しくなっていったのです。
本当の自分に近づける「モーニング・ページ」とは?
では、モーニング・ページとは具体的にどのようなものなのでしょうか?
ここからは、「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」の文章を引用しながら、モーニング・ページについてご紹介していきたいと思います。
モーニング・ページ
私は現在までずっと、これを続けている。
モーニング・ページとはなんだろう? ひと言でいうなら、三ページほどの手書きの文章であり、意識の流れをありのままにつづったものだ。
――ああ、また朝がきた。何も書くことがない。カーテンを洗わなくっちゃいけない。昨日、クリーニングに出した服を受け取ったっけ? くだらない……。
もっとくだけた言い方をするなら、それは「脳の排水」と呼んでいいかもしれない。脳の中を掃除することが目的だからである。
モーニング・ページには間違った書き方というものはない。この気楽な作文は、芸術を目指すものではない。作文とさえいえない代物だ。本書に取り組んでいる物書きではない方たちには、そのことを強調しておきたい。書くというのはさまざまなツールの一つにすぎない。モーニング・ページはただ手を動かし、心に浮かんでくるものをそのまま書きとめることを目指している。卑劣なこと、愚かなこと、ばかげたこと、奇妙なこと、どんなことでもかまわない。
―――――中略―――――
長年、美しさの背後に知性を隠し、男の陰に隠れて暮らしていたフェリスは、表面的にはうれしそうにモーニング・ページに取り組んだが、内心では絶対効果がないと思い込んでいた。彼女は十年間、手紙と買い物リストを書く以外、書き物をしたことがなかった。
ところがモーニング・ページをはじめて約一か月すると、どこから発想を得たのか、突然、フェリスは最初の詩を書いた。以来、モーニングページを続けた三年間のうちに、彼女は多くの詩とスピーチ原稿とラジオ・ショーの台本、そして一冊のノンフィクションの本を書いた。
―――ジュリア・キャメロン「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」(サンマーク出版)より
簡単にまとめると、モーニング・ページとは、手を動かしながら頭の中に浮かんできた言葉を、心に浮かんだままに書きだしていく作業のことです。
論理的に書こうとしたり、立派な文章を書く必要はありません。思いつくままにどんどん書き進めていくことが大事です。
思いつかなかったら「何も思いつかない」とか、「ネタがなくなってしまった」などと書いておけばOKです。手を動かしていればそのうち書くことも浮かんできます。
この本はもともと英語圏の方向けに書かれたものなので、ノート3ページ分というのは、日本人には長いかもしれません。
そう思ったので、試しにノート2ページ分を埋めるようにしたらだいたい30分くらいで終わったので、日本人の方には2ページくらいをオススメしておきます。イメージはこんな感じです。
そして、2日に1回とか、気が向いた時とか、中途半端にやっても効果は望めません。特に最初は、毎日継続することが大切です。
もちろん、どうしても予定があって書けない日もあるかもしれません。それでも、なるべく書かない日がないようにすることが大切です。
私も書く時間が十分に取れそうにないときは、1ページでもいいので書くといった方法で毎日継続しています。
モーニング・ページで私はこう変わった!
モーニング・ページを始める前は、「自分は何をしたいんだろう?」「こっちかな?あ、やっぱりこっちかな?こんな自分もいる!」・・・こんなことを毎日考え続けていました。
でも、いくら頭の中だけで考えていても自分のことなんてわかりませんでしたし、行動がぶれてばかりで全く継続性がありませんでした。
しかしながら、ひとたびモーニング・ページを始めると、わずか1週間で、自分の価値観はこうで、自分のやりたいことやなりたい姿は今はこんな感じで、こんな課題と向き合っている、といった内容をスラスラと答えられるようになっていました。
モーニング・ページの効果にいちばん驚いたのは、ほかならぬ自分自身です。
あまりに効果があったので、こうやってブログ記事でご紹介してしまうほどです。
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モーニング・ページに取り組む上で心がけたいこと
ここまで、モーニング・ページとは何か?どのような効果があるのか?といった点についてお話してきました。
続いては、モーニング・ページに取り組むにあたって心がけたいことを、いくつかご紹介しておきたいと思います。
とりあえず1週間試してみよう
モーニング・ページで大切なことは、とにかく一定のまとまった期間継続してみることです。
できれば、最低1週間は継続してみていただきたいところです。
しかしながら、ここまでモーニング・ページについての説明を読んでくださった方は、恐らくこのように思っているはずです。
「流れとか無視してただ書きなぐっただけじゃ自分の考えは整理されないでしょ」
「毎日30分も書くのに時間を使ってもリターンが少なそう」
などなど。取り組む前の自分もそうだったので、気持ちは十分にわかります。
ですから、お試し期間としてまずは1週間でいいので、続けてみてください。
1週間以上続けてみても何も効果がないと感じるのであれば、途中でやめてしまえばいいのですから。
ただ、モーニング・ページをきちんと続けていれば、効果がないなんてことは恐らくあり得ないと思います。
まずは1週間ほど継続してみて、モーニング・ページの効果のほどをぜひ体感してみてください。
自分の課題ときちんと向き合い行動しよう
モーニング・ページをやっていると、プラスのことばかり頭に浮かんでくるわけではありません。
自分が行動できていないことや、本当はイヤなのに向き合わずに受け入れてしまっていることなど、様々なマイナスのことが浮かんできます。
でも、このネガティブなものこそが、前に進むためのヒントなのです。
最近の私の例で言えば、もっと「書くこと」についやす時間を確保しなければならないという課題が出てきました。
書く時間を増やすためにはPCなどに向き合う時間を増やさなければなりません。
しかしながら、家に帰るとなかなかPCに向かうことができず、ついつい動画を見たりしてしまいます。
私はカフェで作業をするのが好きなので、じゃあカフェで作業しようと思うわけですが、スマホは入力が遅いのではかどりません。そこで、キーボードつきのタブレットを購入しようと考えました。
もちろん、それしか解決策がなければタブレットを買っていたと思います。
ところが、実際にお店に行って店員さんに相談してみると、タブレットやノートPCを新たに購入したり、ポケットWifiを新たに契約したりしなくても、スマホと接続できるコンパクトなキーボードを買えば問題は解決しそうでした。
予算は5万くらい見積もっていましたが、結果的には3,600円で済んでしまいました。案ずるより産むが易しです。
以上のように、モーニング・ページをしているとイヤでも自分の課題と向き合うことになります。
そして、その課題ときちんと向き合って行動を起こしてみることが何よりも重要です。
つまり、モーニング・ページは、「書くこと」と課題克服のための「行動」とがセットであることを意味しています。
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モーニング・ページでチャンスをつかもう
ここまでお読みいただきありがとうございます。
モーニング・ページとはどのようなものか、そして、モーニング・ページにはどのような効果があるのか、イメージしていただけたのであれば幸いです。
そしいて、モーニング・ページを実践していただければ、自然に自分の気持ちがクリアになることは間違いありません
もしご興味を持っていただいた方や自分の好きなことを見つけたい方、何か今までの生活から変えたい方は、まずは1週間でいいのでモーニング・ページを継続してみてください!
蛇足ですが、 おもしろいのは、自分と向き合って行動することを繰り返していると、神様のいたずらを受けたかのようにチャンスがどんどん舞い込んできます。
心理学の大家・ユングはこのような現象のことを「シンクロニシティ」と名づけています。乃木坂46の歌の曲名にもなっているあの「シンクロニシティ」です。
ぜひモーニング・ページを継続して自分の心の排水を行い、気づいたことを行動に移すことで、シンクロニシティを味方につけていきましょう!
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【おまけ】モーニング・ページ10,000字チャレンジをしてみて感じたこと
先日、モーニング・ページの延長で、休日を利用して「10,000文字チャレンジ」なるものを実行しました。
ノンストップで脳の中身を10,000文字分の言葉にするというなかなかぶっ飛んだアクティビティです。完全に思いつきです。
ここからは、そんな思いつきでやった変態的活動を通して感じたことをつらつらと書いてみたいと思います。
10,000字書いてみようと思った理由
10,000字チャレンジを実行に移した当時、私は、「モーニング・ページ」を毎朝30分程度、毎日2000字以上書き続けていました。
毎日言葉を大量に出し続けていると、自分が何をしたいのか、どうなりたいのか、そしてそこにはどんな課題があるのか といったことが明確になっていきます。
ところが、ずっと続けていると、だんだん2,000文字では少し物足りなく感じるようになりました。まだ脳の中身を出し切れていない、向き合っていない部分があるような感覚です。
そのため、まとまった時間の取れる休日を利用して、いつもの4~5倍の量の10,000文字くらい書けば、スッキリするんじゃないかと思ったのです。
やる前の気持ちは、10,000文字とか途中でネタがなくなって、しょうもないことをだらだらと書くだけになるんじゃないかという気持ちも正直ありました。
でも、結論から言えば、そんなことはなく、むしろ物足りないくらいでした。
10,000文字考えるだけなら苦ではなかった
やってみて予想外だったのは、内容的にそんなに詰まるところもなく、書き続けていたらいつの間にか10,000字に達していたことです。
別にやろうと思えば20,000字でも書けそうだなっていうのが終わってみての感想でした。
一方で、予想外に精神を消耗しました。今回の10,000字に要した時間は2時間11分でいた。2時間以上、ずっと言葉を考えて出し続けていたんです。
この作業は、肉体的には全く負荷を感じなかったんですけど、精神的には割と負担がかかっていまして…。ちょっと充電しないとこれ以上はやりたくない、という気分でした。
10,000文字という分量は、いつもより視野が広くなる
続いて、たくさん書いた内容について感じたことをお伝えしたいと思います。
10,000字書いて内容を振り返った感想は、「自分は、いい意味でも悪い意味でも根本的なところは変わらない」ということでした。
いつも2,000字書いているときは、こんな課題を乗り越えることができた、次はこんな課題が出てきたのでこんな風に対処してみようといった、ここ最近のできごとや気づきに焦点を当てていました。
そして、今回10,000字に挑戦してみると、若かりし頃の自分から現在の自分まで、より大きい時間軸で自分を見直す契機となりました。
今回は特に時間軸についてでしたが、10,000字という比較的多めの分量は、いつもやるモーニング・ページと比べて、より広い視野で自分を見つめなおすことにつながりました。
自分のマイナス面や課題とより深く向き合うことに
まずは、自分の向き合うべき課題について書きだしました。
今回自分ブログ運営のあり方に思いをめぐらせてみた時に、自分の希望を実現するための課題が浮かび上がってきました。
それは、マークアップランゲージやWebデザインの基礎を身につけることだったり、もっとブログの時間を捻出するための時間のやりくりだったりします。
このような、学んだりちょっとやり方を変えればなんとかなる課題は少しずつですが着実に乗り越えることができています。
一方で、動画をダラダラと見てしまったり、部屋の片付けや整理整頓ができないまま進んでしまったりしていることも、最終的に課題として浮かび上がってきました。
実は、これらは「モーニング・ページ」を行った当初からずっとつきまとっている問題点です。
私は根本的に怠惰なので、きちんと乗り越えている課題もある一方で、こういった生活面の課題をいつまで経ってもなおせないでいるのです。
今回、大量の言葉を吐き出したことで、自分が向き合えずにいる根本的な課題と、改めて直面することになりました。
言葉をかえれば、2,000字書き続けているだけでは無意識的に向き合うのを避けていた問題に、10,000字書くことでイヤでも向き合うことになったということです。
自分の怠惰で生活面に全く無関心な部分はもはや変わらないので、今後どう付き合っていくのかを具体的に考えるいい機会になりました。
自分の人間性の根っこの部分は変わらないことを実感
続いて、「ずっとやりたいかったことを、やりなさい。」という本に載っている、「モーニング・ページ」に書くべき課題について取り組みました。
今回のお題は、「自分の子供時代の性質で好きだったものを5つあげる」でした。
中学高校くらいまでの、自分が打ち込んだことや対人関係で苦労したことなど、プラスのことにもマイナスのことにも思いをめぐらせました。
そして、昔は苦しんでいたことも、今振り返ってみると自分の大切な個性でだと思えるようになっていることに気が付きました。
マイナスだと思っていたことをいつの間にかプラスにとらえられるようになったいたんですね。
また、今の自分は昔と比べて変わったと自分では思っていましたが、子供の頃の性質が変わることなく現在の自分の根っこの部分を形づくっていることが、今回の10,000字チャレンジで改めてわかりました。
「考え方」や「能力」などは変わっても、根本的な人間性はあまり変わっていないことに気付いたんです。
以上の2つに共通して言えることは、生まれ持った人間性というものは、そう簡単に変わらないということです。だから、自分のいいところは伸ばして、自分のダメな部分は受け入れて付き合い方を考えていこう、って改めて思えました。
思わぬ良い副作用も!?
ところで、10,000字チャレンジには思わぬ副作用がありました。それは、アウトプットのスピードが向上したことです。
いつもは30分くらいかけて2,000字ちょっとの言葉を出していましたが、今朝はなんと30分ちょっとで3,000字を超えていました!!地味にうれしい変化です。
言葉はいくら出しても出したりないので、もっともっとスピードを上げていきたいと思いました。
以上、現場から「10,000字チャレンジ」のレポートでした。言葉を出すのが好きな方は、リフレッシュがてらやってみるとおもしろい内面の変化があるかもしれませんよ。
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