欲しい物は何ですか?欲しい「もの」の背景にある実現したい「こと」に目を向けよう

あなたの欲しい「もの」は何ですか?

そう聞かれた時に、あなたは何が思い浮かびますか?

私は「欲しいものは何か?」と考えたときに、特に思い浮かばないことがよくあります。

なぜなら、あまり物欲が無いからです。(欲しいものがある時もあります)

でも、フィクションの世界なら、欲しいなと思っているものがあります。

それは、真島ヒロ先生のマンガ「RAVE」に出てくる、【封印の剣 ルーンセイブ】です。

封印の剣ルーンセイブの画像

――テン・コマンドメンツ より引用

そもそも、RAVEの主人公・ハルの持つ剣は、10の異なる形態に変化するのですが、封印の剣 ルーンセイブはその第4の剣です。

ルーンセイブの特徴は、物理的な攻撃ができないことです。

その代わりに、炎や魔法など普通の剣では切れないものを切ることができます。「もの」ではなく「こと」を切ることができる剣と表現するのが適切かもしれません。

なぜルーンセイブが欲しいと思うのか・・・その理由は、ルーンセイブのある特殊な使い方にあります。

実は、ルーンセイブは、水や炎などの相手の攻撃魔法等を切れるだけでなく、仲間の魔法の暴走を止める、人の心を封印する、といった使い方で大活躍した剣なんですね。

ルーンセイブが手元にあったとしたら、たとえば、以下のような使い方を想像してしまいます。

●心のエネルギーが不足している大切な人の、セロトニン不足で弱った神経細胞を封印したい
●試験勉強にひたむきに向き合っている応援している人の不安や緊張を和らげたい
●新しい部署の激務で心にダメージを負っている同期のプレッシャーを軽減したい
●もし自分の恋愛がうまくいかなかったら、心臓を直接ぎゅっと握られるような激しい苦しみを封印したい etc.

ルーンセイブで封印したいものを挙げてみると、不思議なことに、ある共通点が浮かび上がってきます。

それは、(自分を含む)「人の心の痛みや悲しみ、苦しみなどを取り除きたい」ということです。

私は自分にとって大事な人と関わる時に、相手の心の重荷を減らして、前に進むお手伝いがしたいという思いを持って接しています。

そして、ルーンセイブは人の心の痛みや悲しみ、苦しみを簡単に取り除くことができるアイテムなので、私にとっては成し遂げたいことを簡単に実現できてしまう、ある意味チートアイテムなのです。

以上の私がルーンセイブを欲しいという思いはひとつの例にすぎませんが、実は、多くの場合に、人は「もの」を欲してるようで、それ以上にその先にある「こと」を欲しています

わかりやすい例で言えば、「良い車」です。

これは男性に多いですが、量産型の車ではなく、「良い車」が欲しい!と思う人がいます。

もちろん、純粋にクルマが好きな人が、「かっこいいから」という理由で買う場合もあるでしょう。

しかしながら、「良い車が欲しい」と思う背景に、「女性にモテたい」という動機を持つひとは、少なくないはずです。(悪いことではありません)

私も、昨年めずらしく欲しいと思って購入したものに、家庭用のキャビテーション・マシンがあります。
※キャビテーション:超音波で脂肪を溶かすダイエット

もちろん動機は、「痩せて女性に好きになってもらいたいから」です笑。

これらの例のように、人は「もの」を購入しているようで、多くの場合に、その先に手に入れたい「こと」を購入しているのです。

ですから、何かを購入したりするときには、自分はそれを手に入れることによってどうなりたいのか、実現したい「こと」に目を向けてみてはいかがでしょうか?

自分が手に入れたい「こと」が明確になれば、自己洞察が深まりますし、たとえその「もの」が手に入らなかったとしても、その先にある「こと」を実現するための手段が見つかるかもしれません

私が欲するルーンセイブは、実際に手に入れることはできません。

でも、自分のカウンセリング力を高め、心や身体の仕組みについて理解を深めることで、ルーンセイブを以て実現したい「こと」に、少しでも近づけるような気がします。

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この記事を書いた人

「言葉と傾聴で人の心を豊かにすること」をライフワークとするカウンセラーです。あなたの心の奥に眠る思いを言葉に翻訳します。詳細はこちら

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