【アーティスト・デートとは?】やる気や創造性を回復・充電する方法

弾く・書く・描くなど、創作活動をしなければならないのに進まない…そんなあなたに創造力の充電方法をご紹介

あなたは普段から自然や芸術に触れていますか?

弾いたり描いたり書いたりする創作活動が停滞してしまうことってありませんか?

あなたの創作活動が停滞してしまう原因の一つは、「充電」不足なのかもしれません。

今回は、創造力を回復するための「充電」の方法についてご紹介したいと思います。

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創作活動が進まない原因は?意識的に充電していますか?

  • 絵が描けない
  • 文章が書けない
  • 音楽を演奏できない

絵や文章や音楽など、何かを生み出すための「創作活動」をしていると、急に創作意欲がわかずに取り組めなくなってしまうことがあります。

なぜ、急に創作活動が進まなくなってしまうのでしょうか?

  • 他人の期待に応えなければならないというプレッシャーを感じる
  • 楽しむために始めたのにいつの間にかお金が目的にすり替わっていた

・・・など、様々な原因が考えられます。

そんな中でも、今回特に焦点を当てたいのは、意外と見過ごされがちな「充電不足」です。

たとえば、長距離ランナーの場合を考えてみましょう。

毎日の長距離走を継続するためには、適度に炭水化物を採ってエネルギー補給したり、汗として出る分の水分量を十分に補ったりする必要があります。

この例のように、私たちは様々な活動において、必要なものを補給(充電)することで持続的に活動しているのです。

アートも同様で、創造性を補充することなく、ただ生み出そう生み出そうとするだけでは、活動限界を迎えてしまいます。

つまり、芸術においても、継続的な創作活動のためには、意識的に創造性を充電してあげることが重要なのです。

芸術家などが「描けない!!」と創作活動が進まなくなってしまうことがありますが、あれはインプットの不足が原因のひとつであると考えられます。

私もピアノをただひたすらに弾いてばかりいると、なかなか弾く気がおこらなくなってしまうことがあります。

そんな時にはコンサートやミュージカルなどを観に行くと、いつの間にか「弾かなきゃ!」「あんな風に弾けるようになりたいから練習しよう」と、前向きなパワーをもらうことができ、また練習に打ち込めるようになります。

言い換えると、「インスピレーション」をもらうことが重要と言ってもいいかもしれませんね。

いずれにせよ、がんばり屋さんのあなたも、創作活動でアウトプットばかりしていると、エネルギーが枯渇してしまいます。

そんな時は、意識的に創造性を充電するための時間を設けるようにしましょう。

ただ、創造性を充電すると言っても、具体的にどうしたらいいのかわからない方も多いのではないでしょうか?

そこで、次の章では、創造性の回復方法のヒントとなる、「アーティスト・デート」という考え方をご紹介します。

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創造性を回復するアーティスト・デートとは?創作意欲を充電するためのヒント

「アーティスト・デート」という言葉を耳にしたことがありますか?

「アーティスト・デート」とは、誰もが生まれながらに持っている創造性を取り戻そうというコンセプトで書かれたジュリア・キャメロン著「The Artists’s Way」(邦題:ずっとやりたかったことを、やりなさい。)で紹介されている創造性回復の方法のひとつです。

以下は、アーティスト・デートの説明の引用です。

アーティスト・デートとは、あなた自身の創造的な心を育むために特別に確保される、週二時間ほどの時間のかたまりである。

――中略――

あなたの中のアーティストは子どもである。子どもにとって、親と過ごす”時間”のほうが、費やされる”お金”よりも重要なのだ。大型雑貨店に行く、ビーチへのひとり旅、ひとりで見る古い映画、水族館やギャラリーに足を運ぶ…どれも時間がかかるがお金はそうかからない。大切なのは時間をかけることなのである。

――中略――

長期の創作活動は、創造の井戸から多くのものを引き出す。井戸を使いすぎると、池の魚を取りすぎるのと同じように、資源の減少を招く。そうなると、私たちは自分に必要なイメージを引き出せなくなり、作品は干上がってしまう。いざイメージのストックがなくなるまで、私たちはなかなかそれに気づけない。 私たちはアーティストとして、自分の栄養を保つ方法を身につけなければならない。自分の中にある創造の資源を使うときには、意識してその補給にも気を配る必要があるのである。いってみれば、池に魚を補充するのだ。私はこれを、「創造の井戸を満たす」と呼んでいる。 ――ジュリア・キャメロン「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」(サンマーク出版)より

つまり、アーティスト・デートとは、意識的に創造性を回復するための時間を設けることなのです。

そして、キャメロンの言う創造性の回復方法とは、意識的に芸術や自然に触れる時間をつくることを指しています。

この時に注意が必要なのは、アーティスト・デートにおいては、お金などよりもかける「時間」こそが大切であると強調されていることです。

自然や芸術に触れる、などと聞くと、お金を書けて豪華絢爛なものに触れなければならないと勘違いしやすいものです。

しかしながら、たとえお金がかかっていなくても、しっかりと「時間」をかけてあげることが、創造性を回復するためにより効果的なのです。

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なぜ意識的に芸術や自然に触れる時間を確保するのか?

そもそも、なぜアーティスト・デートが必要なのでしょうか?

アーティスト・デートをしないと、なぜ創作活動が進まなくなってしまうのでしょうか?

その鍵は、「インスピレーション」にあります。

インスピレーションとは、簡単に言えば、外界からの刺激を受けて生じるひらめきや思いつきのことで、アイディアの源です。

実は、私たちが創作活動に打ち込むとき、これまでに読んだ小説や聴いた音楽、見た自然などを感覚器官から知覚しインプットしたものの蓄積の中から、アイディアをひねり出しています。

この、これまでに感覚として触れてきたアイディアの源となるイメージのことを、インスピレーションと呼ぶのです。

私たちは、これまでに蓄積してきたインスピレーションを消費することで、新たなものを生み出しているのです。

しかしながら、体内のエネルギーのように、インスピレーションにも限りがあります。

そして、もし新たなインスピレーションを蓄積しないままだと、新しいアイディアの源となるものが不足しているため、新しいものを生み出すことができません。

たとえば、あなたが作曲活動をしていることをイメージしてみてください。

最初は、これまでに聴いてきた音楽や、目に焼きつけてきた風景などをインスピレーションとして、様々な自分らしい楽曲をつくることができるでしょう。

ところが、一度使ってしまったインスピレーションからは、同じようなものしか生まれません。そして、これまでに五感を使って蓄えてきたインスピレーションは、限られています。

もしあなたが新たな音楽や新たな風景などに触れることなく作曲を続けていると、だんだんと新しい楽曲のアイディアの素が枯渇してきてしまいます。いわゆる「ネタ切れ」です。

そして、インスピレーションが不足したまま作曲活動をを続けていると、これまでのように次々と新しい楽曲を生み出すことができず、創作活動をためらってしまうようになってしまいます。

しかしながら、そこで意識的にこれまでに見てこなかった景色を見たり、新たな小説を読んでみたり、お気に入りの絵を違う視点から鑑賞して見たりしたら、どうでしょう?

きっと、これまでになかったようなイメージやアイディアが湧いてくるはずです。

そしてアイディアの源が十分に蓄えられれば、また新たな曲を生み出すことができるようになるのは、想像に難くないはずです。

――インスピレーションを得るということはアイディアの源を蓄えるということです。

そして、インスピレーションは、じっくりと芸術や自然に触れる時間を設けることによってこそ、得られるものなのです。

だから私たちは、アーティスト・デートという時間を設ける必要があるのですね。

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アーティスト・デートの具体的なアイディアは?たとえば何をすればいいの?

ここまでで、芸術や自然に意識的に触れる時間=アーティスト・デートの必要性を感じていただけたことと思います。

ただ。自然や芸術に意識的に触れましょうと言われても、実際に何をしていいのかイメージがが湧かない人も多いはずです。

そこで、アーティスト・デートの具体的なアイディアを、以下にまとめてご紹介したいと思います。(””というページから部分的に引用したものです)

  • 図書館に立ち寄り、CDを探してみる
  • カメラを持って散歩に出かけ、体験したことを記録する
  • 地域の祭典や音楽イベント、アートショー、演劇、美術展などに足を運んでみる
  • 古き友人に、かわいい便せんを用意して手書きの手紙をしたためる
  • 自分の肖像画を描いてみる
  • 1日を裸で過ごしてみる
  • 詩を書いてみる
  • ガーデニングをする
  • あなたに幸せをもたらすものを100個挙げてみる
  • 完全なる静寂の日を設ける
  • 曼荼羅を描いてみる
  • クローゼットをコーディネートする
  • ハイキングに行く
  • 好きな女優や俳優が出ているものや、オスカー賞を受賞した映画などを観る
  • あなたの街の歴史的なスポットに赴き、建物などをスケッチしてみる
  • 過去の雑誌を読んでみる
  • 64色のクレヨンと塗り絵を用意して楽しむ
  • 公園で遊ぶ。鉄棒にぶら下がるなど、体を動かす
  • ペットショップに行って、動物と触れ合う

――The Artaist’s Way “101 Artist’s Date Ideas.” より引用

もちろん、ここに挙げたものは例に過ぎません。

人によってインスピレーションを受けるものは異なるのが当たり前ですし、場所や方法などが違えば、本当に数えられない種類のアーティスト・デートがあってしかるべきです。

ここに挙げたアーティスト・デートの例なども参考にしながら、ぜひ意識的に芸術や自然などに触れる時間を設けて、あなたの創作活動をより実りのあるものにしていただけたら幸いです♪

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この記事を書いた人

「言葉と傾聴で人の心を豊かにすること」をライフワークとするカウンセラーです。あなたの心の奥に眠る思いを言葉に翻訳します。詳細はこちら

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