このページでは、生年月日から人の性格を見抜く「素質論」について、詳しく解説していきます。
生年月日で人の性格や行動特性がわかる!?素質論という統計的学問
素質論は、生年月日を統計的に科学したものです。
不思議に思うかもしれませんが、素質論では、生年月日を基に自分や他者の性格や強みなどをかなり正確に把握することができるのです。
なぜ生年月日で人のパーソナリティがわかるのでしょうか?
その秘密は、宇宙とのつながりにあります。
実は、宇宙は一定で不変のものではありません。万物に影響を与える流れやリズムを持っています。
そして人間も、この宇宙の流れやリズムに大きく影響を受けているのです。
宇宙のエネルギーが低下しているときに生まれた人は、ハードな人生を送るかもしれません。
一方で、宇宙のエネルギーが最も高まった時に生まれた人が、帝王として国を治める存在となる可能性を持っているのです。
そして、素質論は、非常にたくさんの人の人生を追跡調査することで、宇宙のリズムと人のパーソナリティとの関係を統計的に割り出したものです。
よく、「100万人以上のカルテから、80%以上の精度をクリアしたデータ」と言われるくらい、たくさんの人を調査した上で成り立っています。
実際に私も素質論と出会ってから自分だけでなく大切な人に当てはめてみましたが、実によくその人の特徴をとらえていて、とても正確だと感じています。
私と素質論との出会い
私が「素質論」に出会ったのは、ボイトレの先生とのやり取りからでした。
レッスンが終わって先生とお話ししていると、出会ったばかりなのに先生は私の性格や行動特性を実によく把握していました。
あなたはなぜ会ったばかりなのに私のことをそんなに知っているんですか、と不思議に思ったくらいです。
気になった私は、「どうしてそんなに私のことをご存知なんですか?」と先生に聴いてみました。
すると、「生年月日でその人が生まれながらにしてどんな人かがわかる」という驚きの言葉が。
めちゃめちゃ怪しいですよね??でも、生年月日とパーソナリティとの関係について学んで行くうちに、そういったスピリチュアルなものの存在を私も信じるようになりました。
それは生年月日を統計的に科学したものだった
先生にさらに詳しく話を聞いてみると、生年月日から人の行動特性を割り出そうとするのは、「素質論」という分野であると教えていただきました。
この素質論は、人々に親しみやすくするために「動物占い」という名を借りて広まっているそうです。
私は人間の特性や人の内面についてものすごく関心があるので、「素質論」にとても興味を持ちました。
そして、素質論について先生がオススメしていた本があったので、すぐに購入してみました。
その本とは、名倉 正さんの『会社、家族、パートナー、そして自分が「もうイヤだ!」と思った人の人間関係のトリセツ』という本でした。
本書では、素質論について以下のように説明されています。
「素質論」では、その人の生年月日から性格、好きなこと、嫌いなこと、意思決定基準、行動特性、得意分野、その他さまざまなことがわかります。
というと、「な~んだ、新手の占いか」と思う人もいるかもしれませんが、占いとは全然違うものなんですね。これが。
簡潔に言うなら、100万人以上のカルテを分析し、生年月日から導き出された人間の心的傾向性を体系化した立派な学問。
つまり、「素質論」は、ある種のプロファイリングといっていいかもしれません。プロファイリングはFBIが殺人事件の捜査をする際、犯罪の性質から犯人の特徴を分析する学問として有名になりましたが、「素質論」は生年月日から人間の特徴を分析する学問なのです。チョットかっこいいでしょ?
―――名倉 正『会社、家族、パートナー、そして自分が「もうイヤだ!」と思った人の人間関係のトリセツ』(ビジネス社)より引用。
つまり、「素質論」は生年月日を基にその人の生まれ持った人となりを明らかにしようとする統計学であり、立派な科学なのです。
素質論を学ぶと、自分が持って生まれた性格や行動特性について詳しく知ることができます。
それだけでなく、他者の人となりを知ることもできるため、コミュニケーションにも活かすことができる素晴らしい学問なのです。
素質論の根底にあるのは「帝王学」!?
自分や他者のパーソナリティを知ることのできる素質論・・・その起源は、「帝王学」という分野にあります。
上述の名倉さんの本には、素質論と帝王学との関係について以下のように記述されています。
生年月日のプロファイリングに加えて、「素質論」には「帝王学」のノウハウもプラスされています。帝王学とは皇帝、国王、戦国武将などが、人間の性質、時、場所などを事前に知ることで、物事をスムーズに行う手法として使われてきた学問。一般的には、私たち庶民には程遠い、というかとても高貴な学問なんです。
帝王学の観点でいうと、帝王が生まれる年、月、日、時間は決まっていて(生年月日のことですね)、その時に生まれないと帝王になれない。だから帝王を誕生させる時が決まったら、わざわざ母体を切り開いて誕生させていたのです。これが帝王切開の語源というわけですね。
―――名倉 正『会社、家族、パートナー、そして自分が「もうイヤだ!」と思った人の人間関係のトリセツ』(ビジネス社)より引用。
つまり、帝王学とは、生年月日と人の生き方との関係性をたくさんの人の人生を追跡して明らかにしたものであり、その究極の目的は帝王が生まれる生年月日や時間を明らかにすることにあります。
そして、帝王が誕生する時間に子どもが生まれるように母体を切り開くことが行われていたことから、開腹して赤ちゃんを取り出すことを「帝王切開」と呼ぶのですね。
「帝王学」という言葉は、人がリーダーとして組織を統率していくための、いわゆる「経営学」のような学問であると勘違いされがちです。
しかしながら、もともとは生年月日と人の性格との関係を科学して、帝王の生年月日を明らかにするための学問だったのです。
素質論の具体的な分類は?
続いて、素質論とは一体どんなものなのか具体的なイメージを簡単にご紹介したいと思います。
まず、人間はそれぞれに異なった心的傾向を持っています。そして、この心の方向性は大きく分けて以下の3つの種類に分かれています。
●人のために何かをしたい人
●自分のペースが大事な人
●感覚や雰囲気で生きている人
さらに、上記の3つの心的傾向のそれぞれがさらに4つのタイプに分かれています。
つまり、人のために何かをしようとするタイプが4つ、自分のペースを大事にするタイプが4つ、感覚や雰囲気を大事にするタイプが4つの計12のタイプが存在するのです。
そして、人は生年月日によってこの12のタイプのうち3つの組合せを持って生まれてきます。
1つ目がその人の核となるタイプ(①)、2つ目が対人関係や仕事などで現れやすいタイプ(②)、3つ目が無意識のときに発現するタイプ(③)です。
これらの組合せや順番が様々に異なるために、人によって性格も多様に異なるのです。
自分のタイプを詳しく知りたい方には、ページの後半でその方法をご紹介します。
――ここまでで素質論とはどういうものかおわかりいただけたと思うので、続いては、素質論を学ぶと人生にどのように活かすことができるのか、その意義について詳しく見ていきたいと思います。
素質論を学ぶ意義とは?
素質論を学ぶと、実生活にどのように活かすことができるのでしょうか?
大きく分けて、素質論を学ぶ意義は以下の2点に集約されます。
●自分の性格や価値観を知って仕事や趣味などに活かせる
●他者とのコミュニケーションを円滑にできる
自分の性格や価値観を知って仕事や趣味などに活かせる
まず第一に、素質論を学ぶと、自分が持って生まれた性格や価値観を知ることができるため、それらを仕事や趣味などの実生活に活用することができます。
たとえば、自分が1つのことに徹底的にこだわりを持ち、自分のペースで物事に取り組むことが好きであるとわかれば、職人や専門職などのキャリアを選ぶと上手くいきやすい、といったことがわかります。
何より、素質論を学ぶことで自分の価値観が明確になるため、自分が今までに漠然と好き・嫌い、良い・悪いなどと感じていたことに対して納得できるのがうれしい点です。
今までなんとなくこうかな?と思っていたことに納得できるため、何か選択をするときに自信を持って、判断できるようになります。
他者とのコミュニケーションを円滑にできる
また、素質論を学び、自分だけでなく他者の心的傾向を知ることで、コミュニケーションをより円滑に行うことができるようになります。
たとえば、自分が言葉や理屈などを基に判断するタイプであるのに対して、相手が感覚や雰囲気で生きているタイプであった場合、いくら言葉で理路整然と説明しても上手く伝わらない可能性があります。
相手が感覚派なのであれば、写真などのイメージを用いたり、具体例や擬音語などを用いたりして、相手の感覚に訴えるようにすると、より効果的に伝わるようになるでしょう。
以上はあくまで大雑把な例に過ぎませんが、素質論では相手の心的傾向の3つの組合せがわかるため、より詳細に相手を理解して、相手に合った対応ができるようになるのです。
素質論は自分を知るだけでなく、相手のタイプを知ってコミュニケーションに活かすことも重要視する学問です。
ぜひ素質論を詳しく学び、他者への理解に努め、より円滑で心地の良い社会生活を送れるようになりましょう。
素質論はこんな場面で活用されている
では、素質論は具体的にどのような場面で活かすことができるのでしょうか?
素質論が活きる場面は、細かく見れば実に多岐にわたりますが、たとえば以下のような場面で活用されています。
●ビジネス
●転職活動や就職活動
●婚活などの恋愛
●育児
●占い
●カウンセリング
ビジネス
素質論は、ビジネスシーンでも強力な武器となります。
たとえば営業職であれば、相手のパーソナリティを先に知っておくことで、効果的なアプローチ方法を選択することができます。
また、人事に関する自己申告書などで、自分のタイプを踏まえた上でどんなポジションでどんな経験を積んでいけばいいのか、詳細に述べることも可能になります。
就職活動や転職活動
これは当然と言えば当然かもしれませんが、素質論は就職活動や転職活動にも活かすことができます。
たとえば、お金などの即物的な報酬を重視するタイプであり、他者と積極的に関わろうとする申請を持っているのであれば、成績がそのまま報酬となる歩合制の営業職などが向いている可能性が高いです。
自分のやりたいことや経験によって身につけた強みを基に職業を考えるのも悪くはありませんが、それに加えて、自分の持って生まれたパーソナリティを考慮することで、より自分らしい人生が送れるようになることでしょう。
婚活などの恋愛
素質論はもちろん、婚活などの恋愛に活かすことも大いに可能です。
たとえば、相手のタイプを先に詳しく把握しておくことで、相手の心に響くアプローチが可能になります。
反対に、相手の「これをされたらダメ」もわかるので、意識的にマイナスを抑えることもできます。
さらに、結婚などを考えるのであれば、自分の性格と相手の性格が合っているのか、長期的にうまくやっていけるのか、などを判断する良い材料とすることもできるのです。
育児
素質論は、愛する息子や娘の子育てにも有効です。
いくら自分の子どもが何かに興味を持ったと強いても、実際には絶望的に向いていない場合もあります。
そのような場合には、上手く別の方向を示してより本人に合った人生へと誘導することもできるでしょう。
その反対に、自分の子どもがどんな生き方に向いているのかを知ることもできるため、子どもの心的傾向に合ったものであれば、自信を持って支援することも可能になります。
占い
占いでは、素質論的な考え方が当たり前のように使われています。
私も占いを利用しますが、占いを利用し始めた当初には、何も話していないのに自分のことを詳しく見抜かれてしまい、心底驚いたものです。
今思うと、申込みの段階で生年月日なども記載していたので、あらかじめ素質論に類するものでリサーチしておいたのでしょう。
占いには様々な形態がありますが、いずれの種類の占いでも、相手のことを理解しておくことは必要不可欠です。
そして、生年月日だけで相手の心的傾向を詳しく知ることのできる素質論は、占いなどのスピリチュアルな診断には欠かせないツールであると言えます。
カウンセリング
占いと似ていますが、カウンセリングなどの相談系のお仕事にも、素質論を活かすことができます。
たとえば、カウンセリングでは相手がどのような心の癖を持っていて、世界や他者をどのようにとらえているのかを把握することも重要な行為のひとつですが、素質論を使えば、話を聞くだけではわからない相手が言語化できていないような心的特性を先に知っておくことができます。
自分の素質論のタイプを知る方法
ここまででご紹介してきたように様々な場面で有用な素質論ですが、具体的に自分のタイプを知りたい場合にはどこで調べればいいのでしょうか?
たとえば、以下のような方法で自分の心的傾向を知ることができます。
●素質論の本
●動物占い
●cancode
●ゲッターズ飯田さんの占い
素質論の本
まずご紹介するのは、素質論について書かれた本です。
先ほどご紹介した名倉 正さんの著書『会社、家族、パートナー、そして自分が「もうイヤだ!」と思った人の人間関係のトリセツ』(ビジネス社)は、文体はくだけていますが、初学者にもわかりやすく説明されています。
12のタイプについても詳しく記述されているため、自分がどんな心的特性の組合せを持っているのかよくわかるのもうれしい点ですね。
ただ、この本は絶版なので、中古でも価格は少し効果になりつつあるのが残念ではあります。
動物占い
いわゆる「動物占い」も、もともとは素質論をベースにしたものであるため、自分のタイプを動物に例えてわかりやすく知ることができます。
インターネットなどで検索しても出てきますし、より詳しく知りたい場合には自分に合ったレイアウトや文体の本を一冊読んでみることをおすすめします。
CANCODE
CANCODEとは、Communication Assist Navigate CODEの略称で、より良い人間関係の構築を手助けする、素質論に基づいた性格診断のことです。
CANCODE-NETなどのWebサイトで調べることができます。
詳しい説明は、以下の引用文をご参照ください。
Cancode-Netサービスは、良質な人間関係を構築したいという方へ向けたコミュニケーション支援サイトです。『生年月日統計学』に基づいて生成された『CANCODE(キャンコード)』というコミュニケーションツールをベースロジックとして組み込んだ、様々な人間関係ソリューションサービスをご提供しております。
ゲッターズ飯田さんの占い
素質論は、占いなどにもよく利用されています。
占いと言えば、テレビ番組などでも活躍するゲッターズ飯田さんをご存知ですか?
ゲッターズ飯田さんはテレビやネットなど、生年月日に基づいた占いで広く活躍なさっている方です。
ゲッターズ飯田さんの占いの良いところは、占いに使用される素質論を非常にわかりやすい言葉でタイプ分けしている点です。
さらに、生年月日ごとのタイプに分けるだけでなく、それぞれの人がどうしたらより良い運気をつかむことができるのかといった、具体的な行動アドバイスにも言及がなされています。
さらに、有料コンテンツなどを利用すれば、気になる人や付き合っている人などとの相性も調べることができます。
ゲッターズ飯田さんのWebサイトや著書などで診断することができるので、ぜひ利用してみてください。
個人的には、ゲッターズ飯田さんの占いがいちばんおすすめです!
私も素質論を知って、今までの自分に納得できた
私は①が「オリジナリティ」(自分)、②が「存在感」(人のため)、③が「やんちゃ」(自分)でした。
もう全くその通りで、普段は基本的に自分!自分!!で、1人で黙々と何かに没頭するのが好きなんですけど、仕事では頼られる存在になること、そして期待を超える成果を出すことが行動原理になっています。
あまり具体的に書きすぎると長くなりすぎてしまうので、自分への見方が特に変わった「存在感」について最後に書きたいと思います。
「存在感」は、「会長」のような気質です。存在感を発揮したいのに、自分からは出ていきません。呼ばれるのを待っているんです。
でも、いざというときに頼られると、相手の期待を上回るくらい良い成果を出そうとします。
一般的に、転職市場などでは「自ら主体的に事業をつくりあげていく人」が市場価値の高い存在として挙げられることが多いです。
ところが、キャリアの棚卸をすると自分からあまり仕掛ける方ではなく、どちらかというと「こんなチャンスがあるけど私ならなんとかしてくれる」と任されたことをしっかり形にすることがほとんどでした。
もっと自らが発火点となってビジネスをつくっていかないといけないし、そんな自分に変わらないといけないという強迫観念のような気持ちをずっと抱いていました。
ところが、素質論で「会長」と言われ、すごく腑に落ちました。
そして、自分は他人の期待に応えようとすることが本来の気質なんだから、無理に自分がビジネスをゼロからつくりあげるようなことをしなくてもいいんだなと、自分に折り合いをつけることができました。
幸い、4月からお世話になっている新しい職場でも、窓口対応の研修を企画したり、理事長の英文レターを代筆したりといった何気ない頼まれごとで期待以上の成果を出して少しづつ存在感を高められてきている実感があります。
なので、これからも「期待を上回る成果を出せる」自分であろうとし続ければ、それでいいのだろうと納得できたのが、素質論を学んだいちばんの効用でした。
素質論で自分の人となりへの理解を深めよう
以上のように、私は「素質論」を学んだことで、自分の新たな一面を知り、自分の生き方のスタンスを見つめ直すことができました。
今回は仕事の面のみを切り取って書きましたが、自分がどうありたいかといった生き方の面でも、たくさんのヒントを得られました。
素質論は、自分への理解を深めることで、仕事や趣味に活かすことができる素晴らしいツールです。
さらに、他者への理解を深めることで、コミュニケーションをも円滑に行うことができるようになります。
そんな非常に便利な素質論・・・生年月日で簡単に自分や他者のの生まれ持った性格を知ることができますので、興味がある方はぜひ試してみてください!
コメント