あなたの欲しい「もの」は何ですか?
そう聞かれた時に、あなたは何が思い浮かびますか?
私は「欲しいものは何か?」と考えたときに、特に思い浮かばないことがよくあります。
なぜなら、あまり物欲が無いからです。(欲しいものがある時もあります)
でも、フィクションの世界なら、欲しいなと思っているものがあります。
それは、真島ヒロ先生のマンガ「RAVE」に出てくる、【封印の剣 ルーンセイブ】です。
――テン・コマンドメンツ より引用
そもそも、RAVEの主人公・ハルの持つ剣は、10の異なる形態に変化するのですが、封印の剣 ルーンセイブはその第4の剣です。
ルーンセイブの特徴は、物理的な攻撃ができないことです。
その代わりに、炎や魔法など普通の剣では切れないものを切ることができます。「もの」ではなく「こと」を切ることができる剣と表現するのが適切かもしれません。
なぜルーンセイブが欲しいと思うのか・・・その理由は、ルーンセイブのある特殊な使い方にあります。
実は、ルーンセイブは、水や炎などの相手の攻撃魔法等を切れるだけでなく、仲間の魔法の暴走を止める、人の心を封印する、といった使い方で大活躍した剣なんですね。
ルーンセイブが手元にあったとしたら、たとえば、以下のような使い方を想像してしまいます。
ルーンセイブで封印したいものを挙げてみると、不思議なことに、ある共通点が浮かび上がってきます。
それは、(自分を含む)「人の心の痛みや悲しみ、苦しみなどを取り除きたい」ということです。
私は自分にとって大事な人と関わる時に、相手の心の重荷を減らして、前に進むお手伝いがしたいという思いを持って接しています。
そして、ルーンセイブは人の心の痛みや悲しみ、苦しみを簡単に取り除くことができるアイテムなので、私にとっては成し遂げたいことを簡単に実現できてしまう、ある意味チートアイテムなのです。
以上の私がルーンセイブを欲しいという思いはひとつの例にすぎませんが、実は、多くの場合に、人は「もの」を欲してるようで、それ以上にその先にある「こと」を欲しています。
わかりやすい例で言えば、「良い車」です。
これは男性に多いですが、量産型の車ではなく、「良い車」が欲しい!と思う人がいます。
もちろん、純粋にクルマが好きな人が、「かっこいいから」という理由で買う場合もあるでしょう。
しかしながら、「良い車が欲しい」と思う背景に、「女性にモテたい」という動機を持つひとは、少なくないはずです。(悪いことではありません)
私も、昨年めずらしく欲しいと思って購入したものに、家庭用のキャビテーション・マシンがあります。
※キャビテーション:超音波で脂肪を溶かすダイエット
もちろん動機は、「痩せて女性に好きになってもらいたいから」です笑。
これらの例のように、人は「もの」を購入しているようで、多くの場合に、その先に手に入れたい「こと」を購入しているのです。
ですから、何かを購入したりするときには、自分はそれを手に入れることによってどうなりたいのか、実現したい「こと」に目を向けてみてはいかがでしょうか?
自分が手に入れたい「こと」が明確になれば、自己洞察が深まりますし、たとえその「もの」が手に入らなかったとしても、その先にある「こと」を実現するための手段が見つかるかもしれません。
私が欲するルーンセイブは、実際に手に入れることはできません。
でも、自分のカウンセリング力を高め、心や身体の仕組みについて理解を深めることで、ルーンセイブを以て実現したい「こと」に、少しでも近づけるような気がします。
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